Fesseln Ensemble - Since 1997 -
/// プログラム
2007.4.15(Sun) 14:30〜
大阪市立中央青年センター
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− Greeting −
 11回目となりました。11回目を迎えて、これまで第3回から第10回まで7年間演奏会を行ってきました「大阪市立弁天町市民学習センター」から、ここ「中央青年センター」へ場所を移し、また時期も毎年1〜2月に行ってきたものを4月に変更し、新たな気持ちで新しい一歩を踏み出せることになりました。
 今回のプログラムは、それぞれはあまり有名な曲ではなく、聞き慣れないかもしれませんが、非常にユニークなおもしろい曲達を集めてみました。また今回は「アトリエ」というタイトルとしました。アトリエとはフランス語で「画家、彫刻家、工芸家、写真家などの仕事場」という意味がありますが、私たちのこれまでの10年間の歩みの中から、ごちゃっとなった“仕事場”から、ふっと見つけた曲やおもしろい曲を気ままに選んでみました。
 昨年のプログラムでもこの演奏会は私たちの大きな資産になっていると申し上げました。メンバー各人が様々な仕事や家族を持ちながらこうして集まってきている、私たちにとっては、この場所そのものが一つのアトリエであり、そこから何かを見つけて発信していく、それをこうして聞きに来ていただいている方々とともに共有していく、という非常に恵まれた環境にあることを常に実感しています。
 「Fesseln Ensemble (フェッセルン・アンサンブル)」。このグループの名称をこのように決定いたしました。長年懸案だった(!?)当アンサンブルのグループ名が、11回目にしてついに決定いたしました。「Fesseln」とはドイツ語で【ひきつける,魅了する,とりこにする】という意味があります。そんなアンサンブルになれば、という思いと、このアンサンブルグループ自身が私たち出演者をも「ひきつける、魅了する、とりこにする」アンサンブルであり、これからも、これまでも、そうありたいという気持ちを込めました。
 本日はお忙しい中、忘れずにご来場下さいまして誠にありがとうございます。どうか心行くまで楽しんでください。私たちの演奏会がフェッセルンであるように、そして皆さんの明日からもフェッセルンであるように、同じ時間を共有したいと思います。
橋本頼幸
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/// プログラム
− Program −
G.F.フックス G. F. Fuchs (1752-1821)
Trio Concertante in g-moll for Clarinet, Violon and Cello op.64/3
I . Allegro
II . Andante
III . Rondo: Allegro
クラリネット : 橋本 頼幸 ヴァイオリン : 西川 友理子
チェロ : 梅本 直美
R.シューマン R. Schumann (1810-1856)
Fantasy Pieces op.73 For Clarinet and Piano
01 . 柔らかく、そして表情豊かに
02 . 活発に、軽快に
03 . 速く、情熱をもって
クラリネット : 橋本 頼幸 ピアノ : 井上 恵里子
< 休憩 〜 Intermission 〜>
D.ミヨー D. Milhaud (1892-1974)
Suite op.157b for Violin, Clarinet and Piano
I . 序曲:生き生きと陽気に
II . 喜遊曲:活気をもって
III . 遊戯:生き生きと
W . 序奏と終曲 : 中庸の速さで - 生き生きと
ヴァイオリン : 宮木 義治 クラリネット : 橋本 頼幸
ピアノ : 井上 恵里子
W.A.モーツアルト W. A. Mozart (1756-1791)
Trio for Piano, Violin and Cello in C major, K.548
I . Allegro
II . Andante cantabile
III . Allegro
ヴァイオリン : 宮木 義治 チェロ : 梅本 直美
ピアノ : 江本 直子
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/// プログラム
− Program Notes −
フックス
 フックスは1752年生まれ(1821年没)であり、モーツアルト(1756-1791)とほぼ同時代を生きた音楽家である。ドイツのマインツ生まれではあるが、その生涯のほとんどをパリで過ごしたらしい。マンハイム宮廷のヴァイオリニストを父に持ち、パリ音楽院のクラリネット教師をしたフックスは、フランスの歩兵連隊の軍楽長としてアメリカ独立戦争に参加したという変わった経歴を持つ。そのため、いくつか軍隊(軍楽隊)のための曲もある。このトリオはバイオリンとチェロとクラリネットという、意外にありそうでない編成である。しかし、この組み合わせは思った以上に安定する。安定した弦楽アンサンブル(弦楽四重奏や弦楽トリオなど)に管楽器が参入する曲は非常にたくさんあり、有名な曲も多い。それは通常の弦楽アンサンブルに違った響きの管楽器が入ることでおもしろみを増すからだとおもわれるが、この曲はバイオリンとチェロのなかにクラリネットが入り込み少し変わった響きを出すという面で非常におもしろい曲になっている。その響きを楽しんでいただければ3つの楽器の変わった関係を楽しめるのではないでしょうか。(Y.Hashimoto)
シューマン
 シューマンの幻想小品集(ファンタジーピース)はクラリネット奏者にとって非常に重要なレパートリーである。クラリネットのための曲が最も多いロマン派のなかでもとりわけ、大切にするクラリネット奏者は多い。クラリネットの魅力を余すところ無く引き出し、なおかつピアノとの絶妙な掛け合いなど非常にシューマンらしい曲となっている。シューマンのおもしろいところは、ピアニストから見た印象と管弦奏者からみた印象、そして声楽から見た印象がそれぞれ異なるところである。ピアニストにとってもシューマンは非常に重要なレパートリーであるが、オーケストラでの管楽器奏者は必ずしもそうではない。それも含めて、シューマンらしさだろう。妻クララとの駆け落ち、8人の子供、自殺未遂、妻クララとブラームスの不倫疑惑、破天荒なシューマンと非常に高貴な響きの作品が不思議に一致するような気がする。(Y.Hashimoto)
ミヨー
 ミヨーは20世紀のフランスの作曲家であるが、伝統的な形式を崩壊させた印象主義のあり方に異を唱え、あくまで古典音楽を範とした上に立脚するスタイルで作曲を行った。多調や無調を古典主義の中に採り入れ、独特の和声で晦渋な作風を展開した。戦争やその他の理由で、若い頃から世界中を飛び回っていたが、生涯を通じ作曲意欲は旺盛で様々な楽器編成を試み、タンゴやジャズにも影響を受け、強烈なリズム感を特徴とする作品も多く残している。この組曲は、もともとミヨーが戯曲のために書いた劇音楽を自身で編曲した曲であるが、持ち前の感受性と卓越した技術で多調音楽でありながら明快で色彩豊かな曲になっている。(Y.Miyaki)
モーツアルト
 このピアノ三重奏は、最後の3つの交響曲を完成させた同じ年に作曲された。この曲においてモーツアルトはピアノに伴奏がついたものという、それまでのピアノ三重奏の考え方を発展させ、チェロやヴァイオリンに大きな独立性が与えられており、三人の奏者のそれぞれの個性のぶつかり合いや協調が曲を作り上げていく上で重要な要素となる。モーツアルト自身がアンサンブルを楽しむためにこの三重奏を作曲したとの文献も残されている。また、興味深い事実としてこの三重奏は最後の交響曲41番「ジュピター」との間に大きな相関性がある。同じハ長調という調性、一楽章の冒頭の力強い出だし、それに続く優しい応答、展開部の不穏な動き。二楽章も交響曲と同じく3/4拍子のヘ長調、アンダンテカンタービレである。「ジュピター」をご存じの方は、対比しながらこの曲を聴いてみると良いかもしれない。(Y.Miyaki)

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− Members −
井上 恵里子(Eriko INOUE) ; ピアノ
 今回初参加の彼女とは大学の同級生で仲良しさんです♪
音大幼稚園で助手をしたりピアノの先生をする傍ら、 演奏活動に対する意欲が非常に強くて、なんと昨年はソロ・リサイタルまでやってのけました!
しかも彼女の趣味である「書画」とのコラボ♪
あ〜行きたかった…(←行けなかったんです。。。ごめんね泣)
梅本 直美(Naomi UMEMOTO) ; チェロ
 梅本さんとは11年前の第1回演奏会で既にお会いしているのに、一緒に演奏するのは今回で2度目。なので意外にネタを知らないのですが普段の練習での印象は…『お姉さん、しっかりもの』:確かに第一印象そんな感じがするんですが、つきあっていくとぼろぼろと本性が出て(?)「え?今、話聞いてなかった」「ゴメン、ぼーっとしてた」というコメントが続出。独自路線爆走?梅本さん〜、私のVnの音はせめて聞いてくれてますよね〜?『1児の母』:実はお互いの愛娘の誕生日が1日違い。今度の練習では子供も一緒に遊んでもらう予定!うふ、楽しみ♪『かっこいい、ポーカーフェイス』:チェロを弾く姿はさすがの一言、顔の表情は変えないけどその音色は変幻自在。抜群の安定感で私も心地よく弾かせてもらってます。今日の演奏会も素敵なチェロお願いしますね!
江本 直子(Naoko EMOTO) ; ピアノ
 室内楽をする上で大事なことは、はっきりとした音楽へのこだわりと、主役にも脇役にもなれる協調性だと思います。江本さんは、そのどちらをも併せ持った人物です。過去に、どんなテレビ番組を観るか尋ねたことがあるのですが、「N響」を好んで観ていると聞かされ、私は正直驚きました。でもそんなクラシック愛好家に裏付けされたハッキリした自分の好みを持ち、自身の演奏にもそれを素直に熱く、現します。けれど日常では、ふんわりした空気でするどいツッコミを明るく入れ、周囲を和ませてくれることも多く、個性の強い音楽家も多い中、音楽を一つにしていく力を持った非常に貴重な存在です。音楽を愛し、人を愛する人たちの集うこのコンサートに今年も顔を見せてくれた事、また私自身も参加出来る巡り合わせに感謝です。喜びをもって、今日の日を思いきり楽しめますように♪
西川 友理子(Yuriko NISHIKAWA) ; ヴァイオリン
 3年前のコンサートには、お腹の赤ちゃんに胎教しながら出演され、今回が復帰公演となる西川さん。そのパワフルさは健在。今回の合わせにも楽器と2才の愛娘ちゃんを連れて現れ、終了後はそのままはオケのリハーサルへと電車で立ち去って行かれました。バイオリンを弾きながらにして、普通に子育てしている姿はあの穏やかそうで小柄な西川さんからは想像もつかないのですが、見習わなければいけないなと思います。演奏面も西川さんのパワフルさや芯の強さが一緒に演奏してみると感じられます。第1回演奏会で知り合い、実は今回が2回目の共演です。ご期待下さい。
橋本 頼幸(Yoritaka HASHIMOTO) ; クラリネット
 お互い大学院の学生だった頃、彼に「演奏会みたいなこと、できへんかな〜」と持ちかけて以来、今回で11回目の演奏会となった。彼の行動力というか、物事を実現する力にはいつも感心させられる。この手の演奏会を開催するには実に様々な準備が必要で、それを黙々(?)とこなして、開催に漕ぎ着けてくれる。間違いなく彼はメンバーの精神的、実務的支柱である。本業の方も順調で、寝る時間もないくらい(クール毎のドラマはしっかりとチェックしている。どこにそのような時間があるのかは七不思議の一つである)多忙な日々を送っていますが、これからもよろしくお願いしますね。
宮木 義治(Yoshiharu MIYAKI) ; ヴァイオリン
 昨年下関から富山に戻ってきた彼は、ドイツへの出張も含めていろんなところを駆け回っている。熱心に練習しているふりはしているが、実はそうではないことを私は知っている。(注:あわせの練習時間はまじめにしています。)ある程度は仕方がないと思うし、私も人のことをいえた義理ではない。でも、彼が世界中どこにいても練習と本番に駆けつけることも知っているので、安心して演奏会が続けられるのです。もっとも公私ともに忙しくなる年頃ですので、そりゃあきらめてもらおう。私はもうとっくにあきらめているので。そこに音楽があれば、ありんこのように集まれるのです。がんばれ宮木!
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“フェッセルン”
 実は個人的には非常にいい言葉だと思っています。私個人も、常に「ひきつける、魅了する、とりこにする」生き方をしたいと思っていますし、この演奏会も、この演奏会を通して知り合った人たちも、一つのものを共有することで「ひきつけられて、魅了されて、とりこにされた」何かを感じることができればそれはとても幸せなことです。
 「フェッセルン・アンサンブル」のメンバーは常に入れ替わります。今日ここに聞きに来ていただいた皆さんも、そしれこれまでに来ていただいた皆さんも、常に「フェッセルン・アンサンブル」の一員です。


次回も「フェッセルン・アンサンブル」に集まりましょう。
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