Fesseln Ensemble - Since 1997 -
/// プログラム
2011.4.17(Sun) 14:30〜
大阪国際交流センター
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/// プログラム
− Greeting −
  「フェッセルン・アンサンブル第15回定期演奏会」にご来場いただきましてありがとうございます。15年もよく続けてこられたなぁ、と言うのが正直な感想ですが、これもひとえに応援して聞きに来ていただける皆さんのおかげであるとメンバー一同感謝しております。
 さて、本日のプログラムは、モーツアルト、ベートーベン、ウエーバー、アルチュニアンで構成しました。アルチュニアンは少し聞き慣れない作曲家かも知れませんが、実はこのアンサンブルで12年前の1999年に演奏しております。昨年はちょっとぶっ飛んだ現代音楽を取り上げましたが、今年は"ちょっと幻想的な現代音楽"といった感じで楽しんでいただけるのではないかと思っています。
 本日のタイトルは moire〜モアレ〜です。大辞林には「規則正しく分布している細かな点や線を重ね合わせたときに新たに生じる斑紋。」という意味が書かれています。西洋音楽(クラシック)の世界はいろいろとルールが多く、それがなれない人から敷居が高く見える一因であるようにも感じます。しかし、クラシックの世界は一見規則正しく並んでいるかのように見えて、実はそうでもないことが多々あります。そもそも、音楽を作っている人も演奏する人も基本的には"ひねくれ者"が多いわけですから、なかなか一筋縄ではいきません。実に人間的な要素にあふれたシーンにもよく遭遇します。
 モアレとは、一見規則正しく並んでいるかのように見えて、ほんのわずかな違いや錯覚などによって別の紋様が広がる様です。物理学的にいうと波長の違いが生み出すのですが、難しい話はおいておいて、そんなちょっとしたずれを楽しんでいただくのが本日の演奏会のテーマです。
 モーツアルトは過不足のない完璧な音楽を作ります。ベートーベンの今日取り上げたトリオはいろんな楽器の組み合わせで演奏することができます。ウエーバーのグランドデュオコンチェルタントはクラリネットとピアノの可能性を飛躍的にのばした曲です。そしてアルチュニアンは現代音楽の要素をふんだんに取り入れた曲だと思います。しかし、作ったのも人間であれば、演奏するのも人間です。神様でもコンピューターでもありません。わずかなことで新しい響きが生まれたり、異なった流れが生じたり。そんな雰囲気を感じていただければと思っております。
 本日はお忙しい中、ご来場くださいまして誠にありがとうございます。新しい"モアレ"な世界を体験していただければ幸いです。心ゆくまでお楽しみ下さい。
橋本頼幸
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/// プログラム
− Program −
W.A.モーツアルト  Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Exsultate, Jubilate Motette K.158a
I . Aria アリア
II . Recitativo ed Aria レチタティーヴォとアリア
III . Finale フィナーレ
ソプラノ : 吉岡 真理子 ピアノ : 梅崎 衣理子
L.v.ベートーベン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Trio in C major, Op.87
I . Allegro
II . Adagio
III . Menuetto Allegro molto, Scherzo
IV . Finale Presto
ヴァイオリン : 宮木 義治 クラリネット : 橋本 頼幸
ファゴット : 瀬尾 哲也
< 休憩 〜 Intermission 〜>
C.M.v.ウェーバー Carl Maria von Weber (1786-1826)
Grand Duo Concertant in E flat major, Op.48, J.204
I . Allegro con fuoco
II . Andante con moto
III . Rondo: Allegro
クラリネット : 橋本 頼幸 ピアノ : 梅崎 衣理子
A.アルチュニアン A. Arutiunian (1920 - )
Suite for Trio (Violin, Clarinet and Piano)
I . イントロダクション: Introduction
II . スケルツオ: Scherzo
III . ダイアログ: Dialog
IV . フィナーレ: Final
ヴァイオリン : 宮木 義治 クラリネット : 橋本 頼幸
ピアノ : 梅崎 衣理子
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/// プログラム
− Program Notes −
モーツアルト
 1773年(モーツアルト17才)ミラノで作曲され、テアチノ教会で初演した。ナポリ学派の影響が見られ、当時のナポリ・オペラの作風を取り入れている。モテットとは、多声の宗教曲のことである。「神に祝福された人間は幸いな魂を持っている。夜明けを告げる明けの明星、それは聖母である。この方に祈れば神に通じ、我々の病んだ心を癒して下さる。」第三楽章「アレルヤ」は華やかで、このモテットをもっとも有名にしている。アレルヤとは「主をほめたたえよ」という意味。歌詞は、この「アレルヤ」のみである。 (M.Yoshioka)
ベートーベン
 ベートーベンといえば誰もが知る有名な作曲家ですが、フェッセルンアンサンブルでは、今回で3曲目の登場のようです。意外と取り上げられていない事実に、紹介文を書く事になって初めて気づきました。なんだか選曲にメンバーの趣味が透けて見えるようですね。
さて、珍しくメンバーの好み?にあったこの曲は、あまりベートーベンぽくない軽快な曲調です。「ベートーベンか!」と難しい顔をせず肩肘張らず、ゆったりとくつろいだ感じで気楽に聴いていただくのがこの曲を聴く正統なスタイルかと思いますので、是非ごゆるりと。
また、プログラムを見てお気づきかと思いますが、今回のこの曲には「〜のための」という表記がありません。この曲は、元々オーボエ2本とコーラングレ1本のために書かれたのですが様々な編成での楽譜が出版されており、今回はオーボエパートをヴァイオリンとクラリネット、コーラングレパートをファゴットが担当することで、原曲とはひと味違った響きの演奏をお届けいたします。 (T.Seo)
ウェーバー
 ウエーバーは、友人で19世紀の名クラリネット奏者ベールマンに触発されて多くの画期的なクラリネットの名曲を残している。3曲のオーケストラとの協奏曲を始め、弦楽四重奏とのクラリネット五重奏、そしてピアノとの曲が5曲あります。どれもそれまでの管楽器には見られないほど技巧的で幅広い音域を使った曲ばかりです。その意味ではクラリネットの新しい可能性を大きく広げた作曲家です。この曲は、グランドデュオコンチェルタントともよばれ、クラリネット奏者には避けては通れないクラリネットの魅力を最大限に引き出した名曲です。古典的な雰囲気を残す快活な一楽章、憂いのあるドラマチックな二楽章、自由自在に動き回る三楽章で構成され、クラリネットとピアノとの絶妙な掛け合いが美しい響きと切なさ、爽快感、さまざまなものを感じさせる曲です。 (Y.Hashimoto)
アルチュニアン
 フェッセルンアンサンブルで13年ぶりの再演となるこの曲ですが、現役のアルメニア人作曲家のアルチュニアンによって1992年に作曲され、アメリカにて初演されております。現代曲と聞くと難解なフレーズや和音進行を想像される方も多いと思いますが、この曲は随所に美しい旋律やリズミカルなフレーズがちりばめられており、聴いていて(演奏していて)とても心地の良い曲だと思います。13年前と比べ円熟味を増した演奏をお聴かせできばと思います。ちなみにインターネットでアルチュニアンを調べていると、何と作曲家自身の公式HPが有りました。ネット社会はここまで来たかと、驚きですね〜。 (Y.Miyaki)

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− Members −
梅崎 衣理子(Eriko UMESAKI) ; ピアノ
コードネーム:うめちゃん。昨年華々しく歴代の「ピアノな人」の概念を覆す登場をして今年が2年目。そう、真価が問われる2年目である。2年目にしてピアノ奏者一人という受難を受ける。そう、これまで4年間ピアノ椅子を暖めてきた筆頭「ピアノな人」Eさんがお休みしたためだ。なので、今日は3曲演奏をする。タイプの違う3曲を弾きこなすのは相当大変だと思う。だからか、今年はちょっと「ピアノな人」になりかけた。でも、根がまじめなのが最後の最後で「ピアノな人」になるのを引き留めたようだ。よかった、よかった。あっちの世界にいってしまうのを私達は全力で阻止しなければならない。それが私達に与えられた今世紀最大のミッションである。メンバーに告ぐ、全力で遂行するべし。
(編注:「ピアノな人」についての定義は過去のプログラム、ホームページなどをご参照下さい。余白が少なすぎてかけません…)
瀬尾 哲也(Tetsuya Seo) ; ファゴット
前回、私のフェッセルンデビューを共に飾ってくださった瀬尾さん。 残念なことに今回は絡みがなく、練習でお会いしても挨拶だけでお別れすることもしばしばでしたが、相変わらず演奏活動はバリバリのようで、あちこちの楽団に引っ張りだこのようです。どんな場所でもすぐその輪の中に入っていける瀬尾さんの協調性が周りに信頼感や安心感を与えてくれます。いつしか、ソナタなどのソロ曲をするより、アンサンブルの曲を演奏する方が好きだと仰っていたことが、今となってはよく理解できます。フェッセルンのメンバーとしても、低音パートとして欠かせない存在である瀬尾さん。熟練された音色を今回は舞台裏でそっと堪能させて頂きます☆
橋本 頼幸(Yoritaka HASHIMOTO) ; クラリネット
このフェッセルンアンサンブルの大黒柱。彼の存在なしではこの団体は成り立たないであろう。練習スケジュールから演奏会に関する諸々まで、彼の影が見えないものはない。本日の舞台でも出現率は実に75%+α。もうついでに歌も歌えばいいのにという勢いである。また、忙しい毎日を送っているにも関わらず、きめ細かく送信されるメンバー向けメーリングリストでは関係あるものからあまりないものまで様々な情報が届けられる。その効果は、TVドラマを見ない私が今シーズンどんなドラマが放送されているか何となく把握できるくらいだ。実は橋本君は一人ではないのかもしれない。仕事をする彼、先生な彼、ドラマチェックをする彼など数人の彼がいて、分業しつつ重なり合っているのかも。本日みなさんの目の前にいるクラリネット奏者な彼は、そんな様々な彼が重なり浮かび上がってきたモアレな存在なのか、それとも・・・。
宮木 義治(Yoshiharu MIYAKI) ; ヴァイオリン
宮木さんは大阪でも雪の降るような寒い日にも練習日になると遙々富山から何食わぬ顔で登場される姿が印象的です。そして、いつもさわやかなジョークでまわりの雰囲気を和やかにし、スムーズに練習へと導かれます。この楽団ができた当初からの団員で、音楽の経験でも私よりかなり先輩になりますが、全くそのような素振りを見せず、逆に大変腰が低い方であることに驚いたほどです。今日はステキなヴァイオリンの演奏をどうぞお楽しみ下さい。
吉岡 真理子(Mariko YOSHIOKA) ; ソプラノ
今回がフェッセルンデビューの吉岡さん。練習でご一緒したことがないので、まだまだ私にとって未知数の彼女ですが、初めて会った時、古風なしっかり者という印象を受けました。その印象に違わぬエピソードを一つ。このプログラムの曲紹介やメンバー紹介は出演者が分担して書いています。書き上がった原稿は編集長の橋本氏の元に集められますが、そのとき普通はEメールを使用します。ところが!吉岡さんはなんとアナログな手紙で紹介文を送ったそうです。これだけデジタルな社会になると、文字から気持ちが伝わる手紙って貴重ですよね。そんな彼女の唱うモーツアルトはきっと、皆さんの気持ちを温かいものにしてくれるはずです。
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東北関東大震災
 この演奏会は1997年に始めました。阪神大震災の2年目です。私がお世話になった神戸になにかできること、と思い神戸にこだわり、会場を「夙川公民館」にしました。それから15年。またも地震に襲われました。
 皆さんができることは少しずつされているかも知れません。私も状況を見ながらできることに取り組んでいくつもりです。


みんなで力を合わせましょう。きっと笑顔を取り戻せます。

寄付金・義援金は皆さんの手で 確実に日本赤十字の義援金窓口に! 郵便局窓口で確認するか、クレジットカード・コンビニエンスストア・Pay-easyによるご協力、ファミリーマート「Famiポート募金」などで、受け付けています。 詳しくは、日本赤十字社のホームページhttp://www.jrc.or.jp/などでご確認下さい。
 
 
 
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