Fesseln Ensemble - Since 1997 -
/// プログラム
2012.4.15(Sun) 14:30〜
大阪国際交流センター
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− Greeting −
 「フェッセルン・アンサンブル第16回定期演奏会」にご来場いただきましてありがとうございます。演奏会を始めて16年目になります。私の最近の音楽活動はもっぱらこの演奏会だけで、年に一度演奏会をすることが私の年間行事みたいになっております。ご来場いただけたこと、皆さんにお会いできたことに深く感謝いたします。
 さて、本日の演奏会のタイトルは「Variations〜律・相・彩〜」とつけました。バリエーションはすでに日本語としてもずいぶん定着しておりますが、音楽用語としては「変奏曲」という意味を持ちます。ある主題に対して楽器を変えたり、形や調などを変えて様々なスタイルで演奏する形式のことを言います。変奏曲という一つの曲になっていたり、交響曲やソナタなどの一つの楽章が変奏曲になっている曲もたくさんあります。本日のプログラムで取り上げる、「きらきら星」は皆さん必ず聞いたり歌ったりしたことのあるとても有名な曲です。その主題を用いてモーツアルトが12の変奏曲にしています。こちらも非常に有名な曲になっています。
 「バリエーション」とタイトルをつけましたが、実は本日のプログラムで変奏曲になっているのはこの曲だけです。副題に「〜律・相・彩〜」とつけておりますが、これは音楽の3要素と言われている、旋律・和音・リズムを私なりに漢字一文字で置き換えてみたものです。モーツアルトのきらきら星変奏曲は、ピアノとバイオリン/クラリネット/ファゴットの異色の組み合わせで楽曲のバリエーションとともに楽器の組み合わせのバリエーションも楽しんでいただけます。曲がどう変わるのか、楽器の組み合わせが変わったらどんな響きになるのか、聞き所満載です。そして残りの3曲は、ピアノとバイオリン/クラリネット/ファゴットの組み合わせのいわゆる独奏曲です。ピアノを軸に弦楽器・木管楽器がどのように響きを変えるのか、曲もベートーベン、ピエルネ、サンサーンスとそれぞれ非常に豊かな感性を持ち合わせた作曲家たちの名曲揃いです。組み合わせの妙、みたいなものを楽しんでいただければと思っております。各楽器が、それぞれのシチュエーションにおいて、律・相・彩を使い分け、演じ分けます。
 本日はお忙しい中、ご来場くださいまして誠にありがとうございます。今日はどんなバリエーションが飛び出すのか。心ゆくまでお楽しみ下さい。
橋本頼幸
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− Program −
W.A.モーツアルト  Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Douze Variations sur "Ah! vous dirai-je maman"
ヴァイオリン : 宮木 義治 クラリネット : 橋本 頼幸
ファゴット : 瀬尾 哲也 ピアノ : 永山(梅田) 愛美
L.v.ベートーベン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Sonata No.8 in G Major for Piano and Violin op.30-3
I . Allegro assai
II . Tempo di minuetto ma molto moderato e grazioso
III . Allegro vivace
ヴァイオリン : 宮木 義治 ピアノ : 梅崎 衣理子
< 休憩 〜 Intermission 〜>
G.ピエルネ Gabriel Pierne (1863-1937)
Solo de Concert, Op. 35 for Fagott and Piano
ファゴット : 瀬尾 哲也 ピアノ : 梅崎 衣理子
C.C.サン=サーンス Charles Camille Saint-Saens (1835-1921 )
Sonata in E-Flat Major for clarinet and piano, Op.167
I . Allegretto
II . Allegro animato
III . Lento
IV . Molto allegro
クラリネット : 橋本 頼幸 ピアノ : 永山(梅田) 愛美
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− Program Notes −
モーツアルト
 この曲は、モーツァルトが1778年に作曲したピアノ曲で、『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』と、想いをよせる人のことを、母にうちあけようとする娘の心情を歌った、当時フランスで流行していた恋の歌を変奏曲としてアレンジしたものです。同曲のメロディーは、モーツァルトの死後、イギリスの詩人ジェーン・テイラーが1806年に発表した英語詩 “The Star”と結びつき、「キラキラ星(Twinkle, twinkle, little star)」として生まれかわりました。また、「アルファベットの歌(ABCの歌)」のメロディーとしても転用されています。今回は、この変奏曲を、ピアノでワンフレーズを演奏した後、ヴァイオリン・クラリネット・ ファゴットのアンサンブルでお聴きいただきます。 (M.Nagayama)
ベートーベン
 10曲あるヴァイオリンソナタの8番目の作品で作曲は1801年、この時ベートーヴェンは31歳であった。持病の難聴が進行、ハイリゲンシュタットの遺書を記し自殺を考えていた頃である。端正な3楽章構成のこの曲からはそのような悩み深い部分は感じ取ることが出来ない。第1楽章はソナタ形式で構成としてはオーソドックスであるが、当時では珍しいオフビートへのスフォルツアンドが多用されており、メロディーに躍動感が与えられている。第2楽章はいわゆる緩徐楽章に相当するがテンポ指示にメヌエットとあり、演奏者としてはテンポ設定が難しい。舞曲の様な軽いノリでもなく、べたべたと遅くもない、ほどよい心地よさを与えることが出来るかがカギとなる。第3楽章は軽快なロンドでヴァイオリンとピアノが交互に細かな動きをもつ主題を転調を伴いながら受け継いでゆき、華やかに曲を締めくくる。 (Y.Miyaki)
ピエルネ
ピエルネは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家・指揮者です。とはいえ、(大変失礼な言い方ではありますが)音楽の教科書でお見かけするような方ではなく、私もこの曲とsax四重奏曲を1つ知っているだけです。CDの解説によるとあまり日の当たらない楽器がお好きと書いてありました。余計なお世話です。加えてウィキペディアでも調べてみると「ストラヴィンスキー『火の鳥』初演の指揮者」「ラヴェル『ダフニスとクロエ第1組曲』初演の指揮者」などと書かれており、どちらかといえば作曲家<指揮者さんなのかもしれません。いろいろ作曲されているようなのですが。
と、あなりない知識を絞り出すはこのぐらいにして、曲の紹介をば。ピアノで派手に始まるこの曲は、小心者のファゴット吹きである私に「このままピアノだけの方がお客様のためになるのでは?」と少しの間考えさせてくれます。もし出てこなかったらそのままピアノ曲としてお楽しみ下さい。もし不幸にもファゴットが演奏を始めてしまいましたら、いろんなリズムや音色を表現すべく四苦八苦しているのをハラハラしながら見守ってください。曲はとっても良い曲です。間違いなく。。。 (T.Seo)
サン=サーンス
 サン=サーンスといえばオーケストラ曲の組曲「動物の謝肉祭」が有名ですが、実はこの曲も当初は室内楽曲として作曲されたようです。サン=サーンスは室内楽曲もかなりたくさんあり、中でも亡くなった年である1921年に書かれたオーボエ・クラリネット・ファゴットの木管ソナタ3部作が非常に秀逸です。しかもこの3曲ともすべて長調で書かれています。伸びやかで迷いの無い曲で、全く濁りがありません。この透明感を出すのは非常に難しいのですが、だからこそ、このソナタもクラリネット奏者の大切なレパートリーになっています。3部作の中でもっともスケールが大きくバラエティに富んだ曲となっています。クラリネットの魅力をうまく引き出しています。透明度の高いシンプルで力強い1楽章、クラリネットならではの跳躍感を感じさせる2楽章、重くかつ繊細な3楽章、スピード感を持った華々しい4楽章。そして最後は、1楽章(冒頭)のフレーズが再現されて静かに終わります。 (Y.Hashimoto)

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− Members −
梅崎 衣理子(Eriko UMEZAKI) ; ピアノ
気づけば2年連続で紹介文を書いております。去年のうめちゃんはピアノ一人という大役を任せられ大変だったので、今年はもう一人のうめちゃん(旧姓梅田さん)こと永山愛美さんの復帰で少し負担を減らして3年連続3回目の登場です。3年目にして初めて知ったのですが実は「うめさき」ではなく「うめざき」と濁るようです。そして朝ドラが好きなので、朝ドラ話をしたい方は彼女に一声かけてあげて下さい。あ、あと、ミュージカル鑑賞が好きらしく、わざわざ東京まで見に行くこともあるとか。彼女とミュージカルトークをしたい方も是非お声をおかけ下さい。ちまたには、ミュージカルカラオケなるものもあるらしく、想像するに演者になりきってカラオケボックスでミュージカルを歌い上げるものだと思いますが、そんなことをしたい方も彼女にお声かけ下さい。
瀬尾 哲也(Tetsuya Seo) ; ファゴット
2008年の第12回演奏会で初登場して以来、毎年登場の瀬尾さんは、今回で5回目になります。
普段は某大学の職員をされているそうですが、お休みの日にはファゴットを持ってあちこちへ演奏に行かれているようです。
そんな瀬尾さんが、今回初の独奏曲を演奏します。ふんわりとした雰囲気と、ファゴットの柔らかい音色で、皆さんもきっと瀬尾さんワールドに引き込まれることでしょう。
永山 愛美(Manami NAGAYAMA) ; ピアノ
永山さんは、フェッセルンアンサンブルを第2回演奏会から第8回演奏会までがっちりと支えておられた偉大なピアニストです。(フェッセルンアンサンブルで言うところの『ピアノな人』なのかは良く存じません。。。)今回、8年ぶり8回目にて満を持しての復帰となりますが、復帰早々4曲中2曲のピアノを担当、以前と同じく抜群の舞台出現率を維持しておられます。いつも絶対1曲のみと公言、しかし今回2曲出演で慌てている私とは違います。
オープニングの「きらきら星」では、我らおっさんトリオの生殺与奪権を間違いなく彼女が握っておられます。どうぞお手柔らかにお願いします。
橋本 頼幸(Yoritaka HASHIMOTO) ; クラリネット
この演奏会を表からだけでなく裏からも支える人、それが橋本氏(通称パパ)である。表である演奏会においては華麗なクラリネットさばきは言うまでもなく、ウイットの利いたMCでスムーズに舞台を進行させてゆく。裏では設計事務所経営の激務の傍ら、演奏会を行うための膨大な事務処理を一人(一部奥さんの助け有り)で行ってく
れ、私を含め演奏者一同、感謝感謝で頭が上がらない。コンビニ経営者の様な生活をしている彼にはくれぐれも体を大切にして欲しいところである。このような思いを込めて、本日彼と素晴らしい演奏を作り上げていきたいと思う。
宮木 義治(Yoshiharu MIYAKI) ; ヴァイオリン
富山から来られているとは思えないぐらい、いつも颯爽と練習に現れる宮木さん。「全然練習してないで」「弾かれへん」と言いながらも、淡々と演奏される宮木さんからは、いつも得体の知れない余裕のオーラが発せられています。飲み会の席で、どんなにお酒を飲んでいても、どんなに深刻な話をしていても、どんな場面でも何故か宮木さんからは余裕が感じられます。この余裕はどこから来るのだろう?宮木さんって一体何者だろう?と、実は、お会いする度観察していますが、結局分かる事といえば、とっても家族思いで、気さくで、気の利く優しいお兄さんであるという事。また時々見受けられる、お子さんとのじゃれ合いは、年齢を感じさせない、とても爽やかな少年のようでもあります。橋本さんと共に皆勤で出演の貫禄に、今日は大船に乗ったつもりで、演奏ご一緒させて頂きます。
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16回目にもなると・・・
 ここに以前何を書いたか、すら思い出せないし、もうだんだん書くことが無くなってどうしようかなぁと少し焦っております。
 音楽っておもしろいです。16回もやっていると2回目の演奏というのも増えてきます。以前とは違う考えになったり、新たな発見があったり、なかなか楽しいものです。同じメンバーであっても年が変わることでそれもまた一つのバリエーションなんだなぁと思います。


本日聞きに来ていただいた方も含めて、
本日の私たちは、本日限定です。
明日はまた違うバリエーションが広がります。
今日も、明日も、明後日も
新しいバリエーションを楽しんでいければ、
それはそれでとても幸せなことではないかと。

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