Fesseln Ensemble - Since 1997 -
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2014.4.20(Sun) 14:30〜
大阪国際交流センター
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− Greeting −
「フェッセルン・アンサンブル第18回定期演奏会」にご来場いただきましてありがとうございます。1年に1度の演奏活動ですが、もう18年目になります。毎年お会いできる方も、今回初めての方も、時々の方も、ご来場いただきありがとうございます。
 さて、今回の演奏会のタイトルは「ロマン派の系譜II」となっていますが、昨年ご来場いただいた方は、「何だ去年と同じタイトルで手を抜いたな」と感じた方もおられるかもしれません。決して手を抜いた訳では・・・、すみません、若干手を抜きました(笑)。また、今年は、モーツアルト、ブラームス、ドボルザーク、ブルッフと「ロマン派」というには微妙なお方も名を連ねています。
 ロマン派の音楽は非常に取っ付きやすいと考えます。割とわかりやすく、聞いていて気持ちがいいものが多いです。ロマン派の後には近現代の音楽が出てきますが、和音や旋律が複雑になり更なる表現力が出てくる一方で、聞き心地は必ずしもいいものばかりではありません。モーツアルトは古典派に分類されますが、モーツアルトのわかりやすさや親しみやすさは、ロマン派の源流に思います。ブラームスは初期ロマン派の大家のような作曲家ですが、本日取り上げる曲は「ハンガリー舞曲」という民族音楽をベースにした舞曲集です。ドボルザークは、チェコの作曲家で後期ロマン派の代表者です。ブルッフはブラームスと同じドイツの作曲家で、ロマン派を代表する作曲家の一人です。
 今年の演奏会もトリオ(三重奏)が中心ですが、ピアノと2台の楽器だけではなく、2本のクラリネットとファゴット、2本のバイオリンとビオラ、そしてピアノの連弾(4手)とバラエティに富んだ構成になっています。ロマン派や室内楽の魅力は、この様々な組み合わせや多彩な響きにあります。今日は、管楽器の響き、弦楽器の響き、一台のピアノを二人で演奏したときの響き、そして昨年も演奏したピアノとクラリネット・ビオラの表現力豊かな響き、これらの様々に形を変えた響きを存分にお楽しみいただけると思います。また、それが決して昨年の焼き直しではない「ロマン派の系譜」をお楽しみいただけるものと確信しています。
 フェッセルン・アンサンブルは18年間演奏会を続けてきていますが、常に変わってきています。変わることを常に受け入れて、今の響きを大切にしています。変わるから面白い、変わるから継続できる、音楽はかくも懐が深いものだと思います。20代の頃に始めた演奏会は、18年経っても私たちをまだまだ魅了し続けます。そして、私たちの演奏を皆様にお届けすることで、皆様とも音楽の奥深さを共有できるのではないかと思います。
 本日はお忙しい中、ご来場くださいまして誠にありがとうございます。「ロマン派の系譜II」を、心ゆくまでお楽しみ下さい。
橋本頼幸
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− Program −
W.A.モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Divertimento in B-Flat Major, K.Anh.229, No.3
T. Allegro
U. Menuetto
V. Adagio
W. Menuetto
X. Rondo: Allegro assai
クラリネット : 永山 烈 クラリネット : 橋本 頼幸
    ファゴット : 瀬尾 哲也
J.ブラームス Johannes Brahms (1833-1897)
Hungarian Dances, WoO.1 (version for piano 4 hands)
No.1. Allegro molto (ト短調)
No.3 Allegretto (ニ長調)
No.6 Vivace (変ロ長調)
No.7 Allegretto (ニ長調)
No.5 Allegro (嬰ニ短調)
ピアノ : 永山(梅田) 愛美 ピアノ : 手嶋 有希
< 休憩 〜 Intermission 〜>
A.ドヴォルザーク Antonin Dvorak (1841-1904)
Terzetto in C Major, Op.74, B.148
T. 序奏: Allegro ma non troppo
U. Larghetto
V. スケルツォ: Vivace - トリオ: Poco meno mosso
W. 主題と変奏: Poco adagio
- Moderato - Molto allegro
ヴァイオリン : 西川 友理子 ヴァイオリン : 熊田 千穂
    ヴィオラ : 橋本 喜代美
M.ブルッフ Max Bruch (1838-1920)
Acht Stucke, Opus 83. fur Klarinette ,Viola und Klavier
Nr.5 ルーマニアの旋律: Andante
Nr.6 夜の歌: Andante con moto
Nr.7 Allegro vivace, ma non troppo
Nr.8 Moderato
クラリネット : 橋本 頼幸 ヴィオラ : 橋本 喜代美
    ピアノ : 梅崎 衣理子
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− Program Notes −
モーツァルト
 この曲は、5つのディヴェルティメントのうちの3番目にあたります。早い時期に自筆譜が失われていたため、モーツァルト作品としての真贋が明白ではない期間が長く続き、20世紀に入ってようやく正式な作品番号を与えられたという経緯があります。もともとは3本のバセットホルンのために書かれたものです。1楽章の冒頭が、有名な「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とそっくりで、出だしから浮き立つような気持ちにさせられます。その後も美しくありつつも気楽に聴いていられる旋律が最後まで続き、いかにも「モーツァルトらしい」曲である、と感じさせられます。モーツァルトが友人宅に集まる仲間と演奏するために作った、とも考えられているそうで、それ故にお茶でも飲みながら聴きたくなるような軽さや気楽さが感じられるのではないかと思います。 (A.Nagayama)
ブラームス
 この曲集は、ブラームスが1850年代の前半に、エドゥアルト・レメーニ(ハンガリー出身のユダヤ系ヴァイオリニスト)の伴奏者としてドイツ各地で演奏旅行を行っていた時に魅了されたジプシー音楽を、ハンガリーの民族舞曲と信じて編曲したものです。もとは4手用のピアノ曲として書かれ、全部で21曲あります。中でも、管弦楽用に別人によって再編曲された『第5番』がとりわけ有名です。『ハンガリー舞曲集』に作品番号は付いていません。これが自作ではなく、伝統音楽の編曲にすぎないことをブラームスが慮ってのことであったようです。のちにレメーニは『ハンガリー舞曲集』の成功を知ると、これが盗作であるとして、ブラームスを相手に訴訟に持ち込みました。けれど、ブラームスが“作曲”ではなく“編曲”としておいたことが幸いして、ブラームスが勝利しました。今日の演奏は、21曲中のほんの一部ですが、舞曲の雰囲気を少しでも感じて楽しんでいただければ幸いです。 (M.Nagayama)
ドヴォルザーク
 ヴァイオリン2本とヴィオラ1本という少々変わった編成の曲で、その数少ないレパートリーの中では隠れた名作です。室内楽というと、弦楽四重奏や五重奏など低弦が入るものがほとんどですが、今回はそれをヴィオラが一人で受け持ちます。なんでもドヴォルザークが友人とその弟子との3人で演奏する為に作曲したのだとか。ところがこの曲、御弟子君には難しかったようで、すぐ後に同じ編成で1stヴァイオリンを少しやさしくした「ミニアチュア」を書いています。曲は4楽章構成で、母が子をあやすような優しい雰囲気で始まる1楽章、穏やかで繊細な響きの2楽章、飛び跳ねるようなリズムが面白い3楽章、そして終楽章はドヴォルザークらしい懐かしいメロディーと大演出で終了します。天にも昇るようなハーモニクスの響きや、三人でスルポンティチェロをするところなどもこの曲の聴きどころです。普段聴くことの少ないヴァイオリンとヴィオラの三重奏が織りなす透明感のある音楽をお楽しみ頂ければと思います。 (Y.Nishikawa)
ブルッフ
 昨年この曲の1〜4曲までを演奏しましたので、今年はその後半5〜8曲を取り上げます。この曲はクラリネット奏者であった息子マックス・フェリクスのために書かれたといわれています。本日の1曲目(全体の5曲目)は「ルーマニアの旋律」というタイトルがつく3拍子、2曲目は「夜の歌」、3曲目は全体8曲を通した唯一の長調の6/8拍子、最終曲は4拍子のモデラート。全体を通して特別高度な技術レベルを要求される訳ではなく、ビオラもクラリネットも比較的楽に響く音域を使って構成されています。一方で、非常に深い精神世界を表現しているようにも感じ、強く触れば崩れそうな繊細さを持ち合わせています。ブルッフ自身は8曲の関連性を強く意識したり、8曲の連続演奏を想定していた訳でもなさそうです。昨年は1〜4曲を順に演奏しました。今年は後半の5〜8曲をあえて順番にこだわって演奏いたします。 (Y.Hashimoto)

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− Members −
梅崎 衣理子(Eriko UMEZAKI) ; ピアノ
昨年の秋に一人暮らしを始めた梅崎さん。最近は、お料理教室に通っては料理の腕を上げ、スポーツクラブではヨガや筋トレに汗を流して体力アップを図り、充実した毎日を送っているようです。今回は昨年のプログラムの続き、ブルッフ8つの小品の後半を聴かせてくれます。まだ慣れない筋トレで、あちこち筋肉痛だそうですが、その効果を発揮して(!?)力強い演奏を聴かせてくれることでしょう。こうご期待!
熊田 千穂(Chiho KUMADA) ; ヴァイオリン
突然の宮木さん欠場により白羽の矢が立ち、初登場となりましたちほりんこと熊田さん。本人鬼嫁と称しておりますが、お仕事忙しい中、家族のために手袋を編んだり、娘ちゃんとのおしゃべりタイムを大事にするとっても優しいお母さんです。市大オケ同期、同じ学部出身、早生まれ3人組となりましたドヴォルザークでは、やさしい音色と安定感でふらふらしてる2人をしっかりと支えてくれることでしょう。うう、見捨てないでね。
瀬尾 哲也(Tetsuya Seo) ; ファゴット
7年連続7回目の出演になります自称「せを」さんは、月に1回以上ステージをこなすかなりやり手なファゴット&バソン吹きです。西でバソンorファゴットが必要とあれば新快速で2時間かけてでかけ、東に仕事があると聞けば新幹線で江戸に下り、毎日東奔西走されています。そんな中、今日はファゴットでのご出演ですが、バソンを見てみたい方は「バソン希望」とアンケートに書いてみてください。来年は見れるかもしれません。
手嶋 有希(Yuki TESHIMA) ; ピアノ
今回ピアノ連弾の2ndを務める手嶋さんは梅田(永山)さんの大学のお友達で、2005年以来2度目の出演となりました。梅田さんのお話によると、「すごく真面目で落ち着いているので、一緒に演奏していて安心できる!」との事。お二人での連弾は今回が初めてだそうですが、エアロビで磨いたダンスセンスを生かし、同じ二人の娘を持つ母親同士で息の合った演奏をして下さることでしょう♪
永山 烈 (Atsushi NAGAYAMA) ; クラリネット
永山氏は昨年○年ぶりに"出演者"として復帰、演奏会後の打ち上げ席上で早々に今年の参加が決まりました。よくよく思い出してみると、昨年の出演も一昨年の打ち上げであれよあれよという間に決まっちゃった気がします。酒席はほんとにおそろしいですね・・・。とはいえ、今年はアラフォーおっちゃん二人を従えてモーツァルトに挑みます。さあ、「クラリネットを演奏するかっこいいパパ」(≠橋本氏)、娘の前で大活躍タイムのスタートです。
永山 愛美(Manami NAGAYAMA) ; ピアノ
昨年は幼稚園のPTA会長という大役を無事務め上げた梅ちゃん(旧姓梅田さん)。今も毎日たくさんの生徒さんにレッスンをする多忙なピアノの先生です。彼女の真面目で誠実なところは、ピアノの演奏にも表れています。今回の連弾では、聴きどころ満載の1stを受けもってくれます!とても細かいパッセージだらけで2ndと合わせるのが大変でしたが、本番では観衆を"オォ!!"っと引き付ける演奏をしてくれると期待しています♪
西川 友理子(Yuriko Nishikawa) ; ヴァイオリン
昨年、華麗に舞台復帰を遂げたゆーちゃん。パワフルで明るいキャラは健在です。子育てに忙しい中、YDK(やればできる子)を合言葉に練習時間を確保し、以前よりもさらに深みのある音色を聴かせてくれます。トリオの演奏では、キャラの異なるママプレーヤー2人をしっかりと牽引してくれることでしょう。ところで、ゆーちゃんが最近心惹かれているのは、ニットカフェだそう。編み物好きの方は是非彼女に声をかけてみてください。
橋本 喜代美(Kiyomi HASHIMOTO) ; ビオラ
去年13年ぶりに復活を果たし、今年は2曲乗りのきよちゃん。普段はとても穏やかな彼女ですが、たまに発する一言がかなりドライ!そのギャップにビックリする時があります。今のブームは多肉植物を育てることらしく、うれしそうに多肉について語る姿がみられます。他にもトランポリンだとか羊毛フェルトだとかに手を出してるそうで、大学時代から20年来のつきあいでもまだ驚くような一面があって、なかなか奥の深い人なのです。
橋本 頼幸(Yoritaka HASHIMOTO) ; クラリネット
橋本氏は端から見ると明らかにワーカホリックにしか見えないのだが、仕事が楽しいから苦にならないのだそうだ。好きな仕事を精力的にこなし、家庭内も円満に保ち、趣味の演奏会も毎年開催する、という充実ぶりでうらやましい限りである。ただ、仕事が忙しすぎて楽器を練習する暇がないらしく、「YDKやから大丈夫」などと言っていた余裕が失われつつある。しかし彼に余裕をなくされると、横で吹いてる私は余裕どころか居場所すらなくなるので、ずっと余裕の表情でいてもらいたいものである。
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18の次は、
  当たり前ですが、19がきて20がきます。20年とはまた長いですね。生まれた子供が成人するんですから。
音楽には楽譜があり、その楽譜はもう何百年にわたって変わることなく受け継がれているものです。それは誰のものでもなく人類共有の財産です。
 名曲は多くの人が受け継いで初めて残るもので、作られるものでも作れるものでもありません。歴史の中で掘り出されるものもあれば、忘れられるものもあります。
 私たちはその流れの中にいるのです。そう思うとすごいなぁ、と思うと同時に、20年が見えた今でも、まだまだ道半ばなんだと思います。


100年後に会いましょう、という訳には行きませんが、
来年もまたお会いできればと思います。

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