Fesseln Ensemble - Since 1997 -
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2017.4.16(Sun) 14:30〜
阿倍野区民センター
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− Greeting −
 「フェッセルン・アンサンブル第21回定期演奏会」にご来場いただきましてありがとうございます。20年目を終えて次の一歩をどう踏み出すか、意外と難しいものです。春はいろんな環境が変わります。進学・就職などで1年生になります。私たちの演奏会もまた新たに仕切り直し次の一歩に、というところでしょうか。

 本日の演奏会のタイトルは「遥〜はるか〜」としました。「はるか」と聞くと皆さんは、時間を思いますか? あるいは距離を考えますか? 過去ですか?未来ですか? 今皆さんのいる場所は実在する場所ですが、遥か遠くの場所、遙か昔、遥か未来、それは実在するのでしょうか? いささか哲学的になりましたが、私たちは常にその遙かと遙かの交差する空間と時間に存在します。

 音楽をしていると、遙か昔や遙か遠くを共有することができます。作曲した人が見た景色を共有することができます。また、作曲家は、遥か未来を思い描きながら作るのでしょう。音楽は、何百年も前に作られた曲を今の人が演奏し、それを次の時代につなぎながら思いを馳せることができます。その時、その時の演奏は一度きりですが、その空間を共有した人の心に残っていきます。遙か昔から遥か未来へつながっている”点”に私たちは今います。

 アインシュタインは相対性理論で「宇宙はどんどん膨らんでいる」といいます。宮沢賢治は「銀河鉄道の夜」のなかで、ジョバンニに「天上でどこまでも行ける切符」をもたせています。谷川俊太郎は「二十億光年の孤独」のなかで「宇宙はどんどん膨らんでいく それゆえみんなは不安である」と書いています。私たちが今膨大な空間の中で、膨大な時間の中でほんの一瞬、奇跡的に出会って、同じ時間を共有することができています。その瞬間を大切にしたいと思っています。

 本日はお忙しい中、ご来場くださいまして誠にありがとうございます。皆さんと一緒にどこまでも行ける切符をもって「遥」を楽しみたいと思います。どうぞ、心ゆくまでごゆっくりお楽しみ下さい。
橋本頼幸
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− Program −
W.A.モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Sonata fr Klavier und Klarinette G-Dur K.379
T. Adagio - II. Allegro
V. Theme: Andantino cantabile - Variations 1-5 - Allegretto
ピアノ : 永山 愛美 クラリネット : 橋本 頼幸
F.J.ハイドン Franz Joseph Haydn (1732-1809)
Divertimento for wind quintet in D major
T. Allegro con spirito
U. Andante quasi allegretto
V. Menuetto
W. Rondo - Allegretto
フルート : 渡邊 真紀 オーボエ : 加茂 祐子
クラリネット : 永山 烈 バソン : 瀬尾 哲也
    ホルン : 杉村 由美子
< 休憩 〜 Intermission 〜>
J.F.A.イベール Jacques Francis Antoine Ibert (1890-1962)
3 Pieces for wind quintet
T. Allegro
U. Andante
V. Assaz lent - Allegro scherzando
フルート : 渡邊 真紀 オーボエ : 加茂 祐子
クラリネット : 永山 烈 バソン : 瀬尾 哲也
    ホルン : 杉村 由美子
M.ブルッフ Max Bruch (1838-1920)
Quintett fr 2Violine ,Viola ,Violoncello und Klavier
T. Allegro molto moderato
U. Adagio
V. Scherzo - Allegro molto
W. Finale - Allegro agitato
第1ヴァイオリン : 宮木 義治 第2ヴァイオリン : 熊田 千穂
ヴィオラ : 橋本 喜代美 チェロ : 梅本 直美
ピアノ : 手嶋 有希
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− Program Notes −
モーツァルト
物理学者のアインシュタインの親戚にあたるとされている(定かではない)音楽学者のアルフレート・アインシュタインは著書の中で「壮麗で激動的なアダージョによって導入され、やや市民的で気楽すぎる変奏曲によって結ばれ、ト短調の情熱的なアレグロを持つ」と称しておりこれが解説そしてぴったりと収まる。モーツァルト自身は「バイオリン伴奏つきのソナタ」と言うとおりピアノソナタにバイオリンが伴奏しています。今日はバイオリンパートをクラリネットで演奏します。バイオリンらしさとモーツァルトらしさをクラリネットで味わって下さい。 (Y.Hashimoto)
ハイドン
管楽器のための組曲の中の1つであり、八重奏であったこの曲。これが編曲され、今では木管五重奏の代表的な曲目のひとつとして数えられているのは、やはり古典らしく耳になじみやすい旋律や心地よいハーモニーが、演奏者にとっても聴衆にとっても「とっつきやすい」からではないかと思います。その反面、縦の動きや音程はシビアに合わせないと聴けたものではなくなるし、少し気を抜くと平坦でつまらなくなってしまう、意外と奥の深い曲です。構成はアレグロ−アンダンテ−メヌエット−ロンドのシンプルな4楽章形式で、中でも2楽章「聖アンソニーのコラール」の旋律は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。個人的にはこの楽章で、演奏する我々もお聴きくださる皆さんも心地よく感じられるような演奏ができればと思っています。この曲はハロルド・ペリー編曲版が最も演奏されていますが、今回は別の版の演奏となります。ペリー版をお聴きになったことのある方は、どこが異なるか探していただくのも楽しいかと思います。(A.Nagayama)
イベール
フランス、パリ生まれの作曲家、ジャック・イベールが1930年、40歳のときに作曲した木管五重奏曲です。2拍子なのに3拍子に聴こえる冒頭や、拍子もテンポも何度も変わり聴くのは楽しいかもしれないが、演奏する側は必死な3楽章など、変化に富んだおしゃれで明るい雰囲気の曲です。注目すべきは2楽章。フルートとクラリネットの美しい二重奏ではじまり、個人的には仲良しの二人が語らうシーンを想像していましたが、某フルート奏者によると、喧嘩ごしのフルートをクラリネットがなだめていて(譜面上の強弱記号はたしかにそうなっている)、やじうまのオーボエ・ホルン・バソンがこっそり覗き見しているシーンなのだそうです。みなさまにはどのように聴こえるでしょうか。また、5つの楽器の特性が生かされている曲でもあります。1楽章はオーボエとホルン、2楽章はフルート、3楽章はクラリネットが活躍し、バソンはそんなみんなをしっかり支えています。 (Y.Kamo)
ブルッフ
「旋律は音楽の魂である」というような発言をしていたというブルッフ。1楽章は重厚さのある前半から風と広がりを感じる中間部につながり、2楽章はベールで守られていた空間から、天上の世界に連れ出されていくような静かなメロディ。一転して、駆け出すような弾むようなスピード感のある3楽章、4楽章では冷静さもありながら情熱と力強さのある旋律が奏でられます。演奏されることはほとんどないにもかかわらず、少し懐かしさを感じるようなメロディが印象に残る、とても親しみやすい曲です。今回演奏するクインテットと2013,14年に演奏したクラリネット、ヴィオラ、ピアノの8つ小品はともにブルッフの作品です。どちらもピアノに乗ってのびのびとメロディを奏でられる、弦管奏者としてはとても気持ちのいい曲です。その分縁の下の力持ち的な役割の多いピアノさんの影の努力に、感謝の気持ちを抱かずにはいられません…。 (K.Hashimoto)

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− Members −
橋本 頼幸(Yoritaka HASHIMOTO) ; クラリネット
『早く人間になりたいと思う妖怪人間のような気持ち』とつぶやく程超多忙な橋本さん。私が出会ったのは20年ほど前のことですが、今でもその日のこと覚えています。お互いまだ学生。若かったな…これまで10曲以上共演させてもらいましたが、どんなハプニングがあっても冷静に合わせてくれる安心感はメンバーの中でNo.1です。
永山 愛美(Manami NAGAYAMA) ; ピアノ
2012年に本格復帰されてから早5年。そして今回は以前バイオリン(宮木氏)と2002年に演奏したモーツァルトのソナタを10年ぶりに再演、しかも相手がクラリネットという挑戦ですが、この曲はピアノが主役ですから、何ら心配はありません。子育て・旦那とインコの世話もあり、ピアノ教室もやっているし、なんせ大変なんですが、なんだかんだと仕上げてきます。仕上げないと気が済まない性分なんですね。
渡邊 真紀(Maki WATANABE) ; フルート
海の向こう(四国)から関西にやって来た少女は、銀の棒(Fl)を振り回し、ほろよい大学生、よっぱらいOLとレベルアップを重ね、現在は立派なへべれけかーちゃんとなりました。イベールの第2楽章は彼女のためにあります。たぶん。
加茂 祐子 (Yuko KAMO) ; オーボエ
今回初出演されるオーボエの加茂さんは、年中いろいろなところで演奏されている。また音楽活動のみならず、長年マラソンにも取り組まれているアクティブな女性である。しかしながら、シンフォニーホールで本番をこなした翌日に東京マラソンを走るというのは、いささかアクティブが過ぎるような気がしないでもない。
永山 烈 (Atsushi NAGAYAMA) ; クラリネット
理科の先生である永山さんは、平日は教育現場で奮闘し、休日にクラリネットを吹いては理想と現実の落差に悩みつつも、家庭で良き父・良き夫として過ごします。更にニンテンドークラシックミニは買っちゃう、少年の心も持ってたりします♪
瀬尾 哲也(Tetsuya Seo) ; バソン
初参加の私が、瀬尾さんにはじめてお会いしたのは2016年7月の初練習のときでした。ほのぼの、癒し系な第一印象。しかし練習中は鬼の形相に!そしてお酒を飲んだら絡む!ということもなく、第一印象のまま本番を迎えました。よかった。
杉村 由美子 (Yumiko SUGIMURA) ; ホルン
「世界一周するなら誰と一緒がいい?」と問われたならば、頭に浮かぶのは彼女。好奇心いっぱいのくるくる輝く瞳で、あれもこれも面白おかしく解説してくれる物知りの彼女と巡る旅は、どんなツアーガイドとよりも楽しいに違いない。
宮木 義治(Yoshiharu MIYAKI) ; ヴァイオリン
フェッセルン発足メンバーの宮木さんは不可欠の存在です。毎回、遠方(富山)から練習に来て頂いていますが、この春から東京で単身赴任とのこと!慣れない生活、更に遠くなり大変ですが、1stVnとして皆が頼りにしているので変わらず続けて下さい!今回は彼が率いるメンバーでのブルッフを楽しんで頂けたら、と思います。
熊田 千穂(Chiho KUMADA) ; ヴァイオリン
最近引っ越し話の多いブルッフ組。例にもれずちほりんも準備に大忙しですが、いくつもの曲の練習も抱えてフル回転中です。そんなちほりんのハイドンの五度他が聴ける、6/4八尾プリズムホールでのてぃたいむコンサートにもぜひお立ち寄りくださいませ!
橋本 喜代美(Kiyomi HASHIMOTO) ; ビオラ
ここ3年連続で四重奏や五重奏を一緒に弾いていますが、音に深みが増していて、ビオラの豊かな音色と練習から安定感のある弾き方で支えてくれます。いつもポスターを作成してくれて、そこからも彼女の繊細さと優しさが滲み出ています。
梅本 直美(Naomi UMEMOTO) ; チェロ
練習時の発言が楽しく、リラックスした雰囲気作りをしてくださるお姉様。今年はお子様の卒業・卒園で新生活を迎え慌ただしい中で、ドライフルーツをお酒に漬けてお菓子作りをし、外遊びをする等お子様との時間を大切にされている素敵ママさんです。
手嶋 有希(Aki TESHIMA) ; ピアノ
年一回のライブを心待ちにしているほど三浦大知のファンである手嶋さん。今回のブルッフではマイペースなカルテットの面々を確かな技術で支えてくれています。気持ちよく弦楽器が歌っている裏で、実はとっても大変なことをしていますので、ぜひよく見て(聴いて)あげてくださいね。弦の我々もよく聴きますので・・・(汗)
 

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音楽は「どこまでも行ける切符」です
 どこにでも行ける切符でもあります。誰かの心に残った音楽は、永遠に輝き続けます。そしてそれを次世代につないでいくことができます。

それだけに今この瞬間を大切に、
ベストの演奏をしたいと思っています。
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