2006年02月02日

カテゴリー「構造偽造関連」

昨年11月に発覚した「構造計算偽造事件」ですが、その後に書いた記事についてカテゴリーを作ってまとめました。
カテゴリー「構造偽造関連」


全ての記事を読んで頂いたら私の言いたいことがわかるとは思いますが、私が今の段階で考えていることを簡単にまとめます。


■建築士関係
・建築士の何らかの団体への強制加入
(建築士法上は建築士会になると思いますが、既存の士会は適切だと思

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  • 2005年12月28日

    シリーズ”ニッポンの住宅 ~住まいを手に入れる~” 3

    これからの住まいを考える
     〓住まいに何を求めるのか?〓

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  • 2005年12月27日

    シリーズ”ニッポンの住宅 ~住まいを手に入れる~” 2

    あなたの住まいの設計・監理者は誰ですか?
     〓折り込み広告には表示されない設計・監理者〓
    photo2.jpg(木造住宅の金物取付の様子、本文とは直接関係ありません。)


     前回は建築確認申請の話しをしました。その確認申請書の第二

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  • 2005年12月26日

    シリーズ”ニッポンの住宅 ~住まいを手に入れる~” 1

    設計者、監理者、施工者と建築主
     〓誰がその安全性を確認しているのか〓
    photo1.jpg(コンクリートの受け入れ検査、本文とは直接関係ありません。)


     最近世間では構造計算書偽造事件でにぎやかになっておりますが、この事件の背景にはいろんなものがありすぎて私は最近あまり興味が無くなってきました。もちろん純粋に建築技術者としての興味がありますが、一般の

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  • 2005年12月21日

    構造や設備の設計者は決して下請けではない!

    その世界に携わっていない人から見れば、他の世界は非常に複雑で、分かりにくいものです。


    建築士(設計者)の世界もそうだと思います。
    最近の報道では、「元請けの設計事務所〓下請けの設計事務所」みたいな報道が非常に多いのに実に違和感を感じている。


    逆に言うと、違和感を感じていない設計事務所は非常に問題であると感じる。
    そもそも設備設計や構造設計をする設計者は統括する建築(”意匠”と世の中では言うが私はこの言い方は好きになれない)設計者と共同で一つの建築物の設計をするものである。


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  • 2005年12月14日

    住も食も安全はどうやったら守れるのか?

    すっかり年末モード。
    事務所にこもって溜まった仕事を眺めながら、本日(05/12/14)行われた構造計算書偽造事件の証人喚問を聞いていた。姉歯建築士や木村建設社長や篠塚東京支店長、総研の内河代表なる面々が証言していた。


    証人喚問したところで真実が明らかになるとは思わないし、おそらく皆さんが思っておられることが真実であると思います。


    最近どこに行っても、構造問題についてコメントを求められる。しかし、自分が見ていない物件について安全かどうかのコメントを求められてもそれはどだい無理な話です。どんなコンクリートを持ってきたの

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  • 2005年12月05日

    偽造問題について3つの提言

    私が所属しています建築よろず相談「1000問答の建築よろず相談」から、今回の構造計算偽造問題について以下の提言がありましたので、ご紹介致します。


    ■■偽造問題について3つの提言

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  • 2005年11月29日

    同じ家なのにマンションと戸建てで対応が違うのは何故だ!

    「姉歯建築設計・・・」と「経歴」「住所」などで検索されてこのページに来る方が多いのですが、「経歴」はまだしも「住所」を知ってどうするのでしょうか? ちなみに私はそういったことには興味がないですので、このページではそんなこと書いていませんので、そういった目的の方すみません。でもせっかくですから、少し目を通して考えていってください。
    (本当に、住所が知りたかったらアンダーグラウンドなページへ行かれた方が賢明かと・・・。)


    構造計算偽造事件がらみのニュースで私が気になったのをいくつかピックアップ。
    □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

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    まぁ、それが国民の皆様が支持した自民党の幹事長のご発言にあらせられるところですので、私のような平民が物申すのは恐れ多いので差し控えさせて頂きます。
    ただ、この発言はいろいろな事件に隠れてほとんど取り上げないので、当の本人もほっとしていると思われます。これが、この国です。


    2番目。「千葉県船橋市は28日、姉歯建築設計事務所が設計した木造3階建ての個人住宅2棟で新たに偽造が見つかったと発表した。」そうですが、どうせなら全国の建築士の提出している確認申請を同じぐらい慎重に正確にチェックしてください。膨大な量の偽造(?)と間違いが出てくると思います。ただ気をつけて頂きたいのは、確認申請が出されたからと言ってその図面通りできているとは限りません。それはいい意味でもです。確認申請後にこっちの方が合理的だなぁとか少し心配だから鉄筋のピッチを狭くしておこうとか、そういったことを考えて”良い方に”設計変更することは良くあります。(私は。)当然逆もあります。だから、だからこそ、”設計監理者”というのが物件毎に設置され工事中に合法的に建てられているかどうか、地震・火災の安全に問題なく建てられているかをチェックしているわけです。例え民間に確認申請業務を委託したとしても、そのすべての物件についてすべての工程でチェックします? できません。彼らは検査に来ても10分いたらいい方です。性能保証の検査員だってちらっと見たらそれでおしまい。鉄筋にメジャーをあてようとかそんな気すらありません。本来建築主が委託する設計監理者が行う業務を、税金を使ってします? 国や行政がそこまで面倒見ます? そうなったら、国選建築士なんかできたりして(←皮肉です)


    3番目。「横浜市は26日、同市鶴見区小野町の分譲マンション「コンアルマーディオ横浜鶴見」(鉄筋コンクリート造10階建て、19戸)の住民に対して、建築基準法に基づく使用禁止命令を発令することを明らかにした。一連の問題で使用禁止命令は初めてとなる。市が独自に耐震強度を調査した結果、国土交通省の検査を下回る強度しかないことが判明したため。」とのこと。
    あの~、マンションに限らず、建築基準法を満たせていない(構造的にかなり問題のある)住宅はたくさんありますが・・・。私のところに相談に来る欠陥住宅の物件でも何度も行政に相談に行きましたよ。そのたびに「あの~、その~、なんですねぇ~、う~ん。」という役所言葉連発で相手にもしてくれなかったんですが・・・。マンションには使用禁止命令が出るのに、戸建てには出ないのは、これいかに?
    こんな写真を挙げておきます。(すべて私が調査・撮影したものです)

    木造2階建て
    今年調査した建物。木造2階建てですが、筋かい(斜めの突っ張り棒)が釘でとめられている。平成12年の法改正以降、金物できちんととめることになっています。阪神大震災で筋かいがきちんととめられていなかったために倒壊した建物がたくさんあったからです。建売業者は未だにこういう手抜きをします。これなんか、「震度5程度」もつのかなぁ・・・?


    鉄骨2階建て
    とあるハウスメーカーの物件。鉄骨2階建てで筋かいが入っていますが、ボルトだけ申し訳程度につっこまれているだけ。ナットもなく締められていないと言うとんでもない欠陥。有名なハウスメーカーですが・・・。


    鉄骨3階建て
    都心の狭小地に立つ鉄骨3階建て建売。柱と梁だけを鉄骨で中は完全に木造の工法。その柱と梁のつなぎ目もこんなずさんな状態。

    まだまだありますが、この程度でご勘弁を。


    最後に、この事件がらみで「公的資金」の投入があるかどうかということが議論されています。ここまで読まれた方はおわかりだと思いますが、だったら、上記のような戸建て住宅にも公平に公的資金を投入して頂くように願ってやみません。

    上記のようなお宅は幸運にも補修されて今は問題のない住宅に住まれています。しかし、世の中には今回のマンションの住民と同様、欠陥とローンの両方を抱えて、出るにでれない方はたくさんおられます。マンション以外の問題点にも目を向けてほしいと思うのです。

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  • 2005年11月22日

    構造計算偽造事件まとめ

    今回の事件は誰が悪いのかと、世間はしきりにそのことばかり気にします。それもこれも、各業者、関係者が責任をなすりつけ合って、テレビ的に絵になりマスコミが喜んで飛びつくからですが。冷静に整理したいと思います。


    今回の事件について私は「単純に建築士が悪い」と思っています。


    民間の確認検査機関については議論の余地はたくさんありますし、基本的に私は反対の立場をとっています。当ホームページでもそのことは訴えてきています。ただ、だからといって今回検査機関や国交省がどうという特別な感情は持っていません。ちゃんとチェックもしないでめくら判を押して

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    (もし間違っていたら正して頂きたいのですが)私は確認申請とは、役所が「(最低限は)確認しました。(あとは設計監理者の責任のもと、合法的に建ててね。)」というものだと思っています。従って、極論を言うと役所が例え見落としたとしても、建築関連法規を守らずに建てた場合の責任は、設計監理者として届けている者になると思っています。


    いずれにしても、役所や制度に十分なチェック機構を持たせる必要を訴える主張も良く聞きます。しかし、現実的には不可能だと思いますし、いたちごっこにしかなりません。もちろん複数でチェックするというシステムは必要だと思います。しかし、それは同じだけの権限が必要なのか、どちらかが主でどちらかが補足的なチェックになるのか、というとやはり後者でないとすべての建物に対応できないと思います。従って役所や民間検査機関が補助的に(最低限の)チェックすることで本来は機能すると思います。現に私も役所に指摘されて「忘れていた!」ということもありますしね。

    現実的に役所や民間検査機関ができないからこそ、建築士がいるのだと思います。一応国家資格ですし・・・。また、建築基準法にも、「建築士である工事監理者を定めなさい」とありますし、建築士法には「建築士でなければできない設計または工事監理」が決められています。独占業務であるということは、国から建築関連法規の遵守を託されているのだと思っています。


    しかし、建築士の中にはこの”重さ”を認識していない人があまりにも多いと思います。欠陥住宅やトラブルの根本や、今回のような事件の背景にはこのような意識があるのだと思います。だから建築士の中で「自分たちが法を順守する唯一の砦である」という意識が無いので、例え法を犯しても他人事のように振る舞う建築士が出てくるのだと思います。


    ではどうするか。法を順守しない建築士を厳しく罰するしかないと思います。欠陥住宅やトラブルになった物件で見かける建築士は、ちょっと蚊に刺された程度にしか思っていない人が多いのです。そのたびに腹が立ち、事務所で「あんなやつ、資格剥奪だ!」と叫んで憂さを晴らしていますが、本当に資格剥奪したらいいのです。そういう風に取り締まっていかないと、「ちょっと信号無視」の感覚の法律違反が無くならないと考えます。


    今回の事件はいろいろチェックするチャンスがあったにもかかわらず、みんな素通りしたことには問題はあると思います。それはそれで議論する必要はありますが、「平気で信号が無視できない建築士」になるようにする必要があると感じます。それにはやはり建築士に託された遵法の「ことの重大性」を認識してもらい、その認識が持てない人はおやめ頂くしかないのではないかと、思うわけです。(ちょっと残念ですが。)それを自然淘汰に任せていてはラチがあかないと考えます。まだ決まっていませんが、姉歯氏の資格剥奪はそういう意味では重要で、そのようなことがもっと広まっていけば、建築士たちも背筋が伸びて緊張感のある仕事ができるようになるのではないでしょうか。


    という私は建築士です。

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  • 2005年11月21日

    家の適正価格

    構造計算偽造事件は非常に大きな広がりを見せています。当たり前といえば当たり前です。


    しかし、業界では意外と冷ややかですが、「そんなん氷山の一角でしかない。」という空気。
    だいたいこういう時はマスコミもセンセーショナルなネタや映像でわかりやすい構図が売れるので、被害者のマンション住民が「善」で、偽造した姉歯は当然として、分譲会社・施工者・民間確認検査機関しいては国までが「悪」という構図を作って、「善」の悲しげな映像と「悪」の開き直った映像がもてはやされます。そりゃ絵になりますもの。

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    ものの値段というのは、多くの場合需要と供給のバランスで成り立ちます。需要としてこの商品はだいたい1000円ぐらいなら売れるだろう、供給側はこの商品を売るための経費や利益を考えてだいたい650円ぐらいで作ればいいだろう(作らないといけない)。という風に。


    住宅も「商品」という考え方であればそうかもしれません。しかし、多くの人には住宅に対する夢や思いがあります。こんなデザインがいいなぁ、とかこんな設備を入れたいとか、こんな仕上げにしたい、とか。そうなったところで、大量に生産される「商品」というものから、あなただけのオーダーメード品になってしまいます。オーダーメード品の値段の付け方は、材料を買うのにいくらかかるか、それを組み立てるのに必要な人件費はいくらかかるのか、作るための電気代や水道代はいくらかかるのか、それらを全部足し算して「値段」が決まります。


    しかし、マンションはすでに「商品」になっています。(最も、ハウスメーカーの家も建て売りも「商品」でしかありませんが。)つまり、商品になった時点で「需要と供給」のバランスシステムに飲み込まれるわけです。マンション供給側は、「安く」作り「高く」売る。買う側は「いかに安く」買うか。


    姉歯はいいます。「コストダウンは業界の常識。」
    安くないと売れない → どんどん安くなる のいたちごっこ。誰が求めるか。最終的には一般消費者です。先ほどの構図で言う「善」の存在である一般消費者が求めることに答えるから「悪」者は人ごとのように開き直るわけです。


    そんなこと言ったって、「安く売っているねんから、同じもの買うんだったら安い方がいいに決まっている。」そりゃそうです。しかし、安いには理由があります。スーパーで安い牛乳や野菜を買う時には、何故安いかを考えると思います。「賞味期限が近づいている」「少し傷んでいる」とか。


    マンションだって建て売りだってそうです。安いには安いなりの理由があるのです。先ほどの「適正価格」を考えて、そんなに安いのはお得だ、と短絡的に考えずに、少し立ち止まって考えてみて下さい。「大量生産商品」を買うのか「オーダーメード品」にするのか。


    私は今回の事件。おそらくマスコミも熱いうちは、「善」と「悪」の構図だけで騒ぎ立てます。しかし、ほとぼりが冷めると、どこ吹く風で見向きもしません。尼崎の事故も今はすでにそうなっています。大事なものは何か。「善」と「悪」というわかりやすい構図を作るだけではなく、そのシステムには「善」も「悪」もなくすべての人が関わっていると言うことを認識することです。その上で、これからどうするかを考えるべきです。あえて悪者になって言いますが、「とにかく安いだけを求めて検証をしなかった一般消費者だって、裏を返せば「悪」です。」そこにあぐらをかいた業者は、もっと悪ですけど。


    ちゃんと調べていないのでどうか分かりませんが、今回のこの姉歯が関わった建物は適正価格だったのか、スーパーの賞味期限間近の特売品だったのか? きちんと検証する必要がありそうです。そのあたりは一般の人も「知らなかった」ではいけないと思います。再三私はこのページで言っていますが、信頼できる人にきちんと費用をかけて頼むことが大切なのです。本当に信頼して費用をかけましたか? 知名度やブランド、株価で会社を信頼していませんか? きちんと自分の目で見て信頼できる専門家だと認識しましたか? 自分で自分を守ることがこれから最も求められる能力のような気がします。


    国家資格を持って背信した姉歯は言うまでもなく悪いです。それをチェックしなかった民間検査機関も悪いかもしれません。でも悪いのはそれだけではない気がしてなりません。


    家は「商品」ではありません。正しく本当に間違いのない家を造るには、そのシステムすべてを透明にすることが必要です。たとえば2000万円の家はなぜ2000万円になったのかを知るべきなのです。あなたの家の骨組みはどうなっていて、それを作るためにはどのような工程を経たのか、どんな設備を入れたのか、それをすべて掌握することが大事です。そうすることが、間違いのない家を造るための必要不可欠な条件です。「マンション」や「建て売り」ではそのあたりのことは全く分かりません。今問題になっている建物は明らかに構造が不足しているようですが、ほかは大丈夫なのか? 結局のところ、確認申請の構造計算は正しくしていても正しく施工されているかどうかは、途中の工程を見ずにできあがってから買うのでは分からないのです。当然ですが、私をはじめ「商品」を作らない設計事務所は自分の設計した物件のどこがどうなっているかは、きっちりと把握しています。だからこそ部材一本、釘一本まで価格を透明にできるのです。


    「大量生産商品」を買うのか「オーダーメード品」にするのか。あなたはどちらをとりますか?


    参考:
    ■マンションの売り方・買い方
    ■尼崎脱線事故に思う-2

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  • 2005年11月18日

    設計事務所が違法行為!

    昨日(11/17)に発覚した「千葉県市川市の姉歯建築設計事務所による構造計算虚偽事件」(参考URL:国道交通省の対応ページ)ですが、なんとまぁひどい話です。


    というのが、私の第一印象ですが、「違法行為をはたらく建築士」というのは実はあまり珍しくありません。私は普段からそういう連中は片っ端から資格剥奪したらいいと思っているのですが、なかなかそうはいかないみたいです。


    以前、このホームページで  >>>続きを読む

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