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 先週末、私がお世話になっている某大学の工学部建築学科の卒業設計が締め切られ、審査も終了し、2日間公開されました。

 なるべく公開期間中には今の学生がどんなことを考えているのか、などに感心があるので見に行くようにしています。私も何年か前(!?)に卒業設計をしたなぁ、と思いながら。

 ここ2~3年の大きな流れは、3回生の設計演習から含めてコンピューターによる製図(CAD)が一般化していること、卒業設計のテーマ設定に夢がなく、社会同様閉塞感が漂っていること、などがあげられます。

 今年の作品も見ていて思ったのですが、一言で言うと「表現ばっかり派手で中身がない」設計があまりにも多いです。コンピューターをつかうようになったので、一昔前に比べて非常に色鮮やかで手書きではできない表現がたくさんできるようになりました。一方で、建築を考える上でもっとも基本となる、平面図や平面図の詳細図、立面図、断面図、矩計図(”かなばかりず”と読みます。断面図の非常に詳細な図面)などがあまりにもつたないものがほとんどです。

 私が学生の頃はCAD使用ができませんでしたので、手書きで図面を書き、インキングして、絵の具や色鉛筆などで着色して、模型の写真を撮って・・・、とその作業の大半はアナログでした。図面もきっちりとレイアウトを決めておかないと、あとでバランスが悪かったからと言って移動することが困難です。かなり慎重に全体を見渡して、先の先まで読んで図面に取りかかっていました。

 もちろん、詳細図なども手書きでしたので、今までに設計演習などでやってきた図面や本屋さんで買った詳細図集などを元に手で書き写していました。書き写している内にわからない言葉や図面に出会い、友達に聞いたり、実際に建物を見に行ったり、また、自分が表現したいものをどう表すかについて一生懸命悩んだり、そんなことを繰り返していました。私たち仕事で図面を書いている人は、他人の図面を見れば、「ここを大事にしたいんだなぁ」とか「このように考えているなぁ」というのがわかるものです。

 で、話を大学に戻すと、大きなケント紙に書かれた図面(この場合は狭義で、平面図や断面図などを指します)を見ても、どのように考えたのか、何をしたいのか、というのがさっぱり見えてきません。そのくせ、表現ばっかり派手なので、見るのに本当に疲れます。あのまま卒業していったら彼らは将来どんな設計をするのだろうと不安になります。

 もっとも大学の建築学科を卒業したからと言って、設計の世界で飯を食っていく人はほんの一握りです。しかし、当然0ではありません。私自身も大学院を出た頃は、設計の”せ”の字もできていなかったと思います。とんでもなく使い物にならない奴だったという自信があります。しかし、それは設計の世界の「最終形」を知らなかっただけで、建築に対するアプローチや進め方を知らなかったというわけではありません。自分が何をどうすればいいのか、という「最終形」がわかれば、自ずと「仕事」にしていくことができるようになります。今の(某大学だけかもしれませんが)学生の卒業設計を見ている限り、建築に対するアプローチすら知らないのではないか、それを習わずに卒業するのではないかと思えてならないのです。

 長くなりましたので、今日は問題提起だけにしましょう。次回はコンピューターと建築教育について述べたいと思います。
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