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3月も終わりに近づくと、卒業式などで袴姿の若い女性をたくさん見かけます。
正月や成人式などでは振り袖姿が、盆の頃には浴衣姿が、私たちの生活には意外とまだまだ和装が残っています。

洋服の場合は、もちろんきちっと着こなせばそれはそれで美しいのですが、わりと着崩すこともできだらしなく着ていてもあまり気になりません。一方で和服は「きりっ」と着ていないと、ただのだらしない格好でしかありません。その違いは何なのか。私は服飾の専門家ではないので、正しいかどうかはわかりませんが、おそらく洋服と和服の作りの違いではないかと思っています。洋服は立体的に整形されているのに対し、和服は平面的に構成されています。つまり、洋服は体が入っていなくてもドレスがある程度のかたちになっていて、体をそのドレスの中に入れて着飾るのに対して、和服は体に合わせて服でくるんでいく、というスタイルの違いではないかと見ています。

これは、住宅にも現れてきています。洋の住宅では、食堂・寝室・個室・リビングなどかなり用途がはっきりした部屋をいくつか作りそれに生活をはめていくスタイルである一方、和の住宅は台所兼玄関兼階段室兼廊下兼のような土間があって、何とも名前の付けにくい畳の間がいくつかつながって、いろりのある部屋もあって、と用途が明確でなく何にでもなる部屋がいくつかある、生活や家族構成に併せて自由に住みこなせていける、というものです。

もちろんすべての住宅がこうなっているというわけではありません。かたちあるものに自分たちをはめていくのか、自分たちに併せてかたちを作るのか、この違いは確かにあるようです。
善し悪しは別として、この和のスタイルというのは実はとても難しいのです。洋のスタイルは目的物が無くてもかたちとして成立します。洋服屋さんや住宅展示場・マンションモデルルームなどでも、いかにもそれっぽく表現できます。しかし、和のスタイルでは目的物が無ければどうもぴんと来ません。呉服屋さんは反物を並べているだけですし、町屋や和住宅の展示場は見たことがありません。
ところで、皆さんは洋服屋でマネキンや他の人が着ていて、いいなぁと思った同じ服を買って着てみると「なんか違うなぁ」という経験ありませんか? 「何か違うなぁ」という落とし穴がこの洋の形式にはあるのです。体のかたちや顔立ちなど全員異なりますから、同じものを同じように見せることはできないのです。

京の言葉に「はんなり」というのがあります。「華麗で上品なさま」と辞書では説明されています。和を着こなすと、とても”はんなり”します。しかし、少しでも気が抜けると一瞬で”はんなり”は吹っ飛びます。最近の和装(特に若い人たちの)を見てどうも”はんなり”が見えないのが残念でならないのですが、” はんなり”の後ろに隠された精神というのはとても深いと思います。

私が取り組んでいる仕事は、和の仕事です。といっても町屋や数寄屋風住宅を造っているわけではありません。マンションの管理組合の相談にしても、欠陥住宅やトラブル相談にしても、リフォーム相談も、そしてもちろん新築相談も、すべて「箱ものの中に生活を入れていく」のではなくて「使う人、住む人にあわせて、建物をどうするか」を提案する仕事です。つまり、今与えられている一枚の反物をどうすればその人が着こなすことができるのか、”はんなり”できるのか、これを一緒に考えるのです。

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