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/// プログラム | ||||||||||||
− Program − | ||||||||||||
W.A.モーツアルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Douze Variations sur "Ah! vous dirai-je maman"
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L.v.ベートーベン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Sonata No.8 in G Major for Piano and Violin op.30-3
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< 休憩 〜 Intermission 〜> | ||||||||||||
G.ピエルネ Gabriel Pierne (1863-1937)
Solo de Concert, Op. 35 for Fagott and Piano
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C.C.サン=サーンス Charles Camille Saint-Saens (1835-1921 )
Sonata in E-Flat Major for clarinet and piano, Op.167
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/// プログラム |
− Program Notes − |
モーツアルト
この曲は、モーツァルトが1778年に作曲したピアノ曲で、『ああ、お母さん、あなたに申しましょう』と、想いをよせる人のことを、母にうちあけようとする娘の心情を歌った、当時フランスで流行していた恋の歌を変奏曲としてアレンジしたものです。同曲のメロディーは、モーツァルトの死後、イギリスの詩人ジェーン・テイラーが1806年に発表した英語詩
“The Star”と結びつき、「キラキラ星(Twinkle, twinkle, little star)」として生まれかわりました。また、「アルファベットの歌(ABCの歌)」のメロディーとしても転用されています。今回は、この変奏曲を、ピアノでワンフレーズを演奏した後、ヴァイオリン・クラリネット・
ファゴットのアンサンブルでお聴きいただきます。 (M.Nagayama)
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ベートーベン
10曲あるヴァイオリンソナタの8番目の作品で作曲は1801年、この時ベートーヴェンは31歳であった。持病の難聴が進行、ハイリゲンシュタットの遺書を記し自殺を考えていた頃である。端正な3楽章構成のこの曲からはそのような悩み深い部分は感じ取ることが出来ない。第1楽章はソナタ形式で構成としてはオーソドックスであるが、当時では珍しいオフビートへのスフォルツアンドが多用されており、メロディーに躍動感が与えられている。第2楽章はいわゆる緩徐楽章に相当するがテンポ指示にメヌエットとあり、演奏者としてはテンポ設定が難しい。舞曲の様な軽いノリでもなく、べたべたと遅くもない、ほどよい心地よさを与えることが出来るかがカギとなる。第3楽章は軽快なロンドでヴァイオリンとピアノが交互に細かな動きをもつ主題を転調を伴いながら受け継いでゆき、華やかに曲を締めくくる。
(Y.Miyaki)
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ピエルネ
ピエルネは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家・指揮者です。とはいえ、(大変失礼な言い方ではありますが)音楽の教科書でお見かけするような方ではなく、私もこの曲とsax四重奏曲を1つ知っているだけです。CDの解説によるとあまり日の当たらない楽器がお好きと書いてありました。余計なお世話です。加えてウィキペディアでも調べてみると「ストラヴィンスキー『火の鳥』初演の指揮者」「ラヴェル『ダフニスとクロエ第1組曲』初演の指揮者」などと書かれており、どちらかといえば作曲家<指揮者さんなのかもしれません。いろいろ作曲されているようなのですが。 と、あなりない知識を絞り出すはこのぐらいにして、曲の紹介をば。ピアノで派手に始まるこの曲は、小心者のファゴット吹きである私に「このままピアノだけの方がお客様のためになるのでは?」と少しの間考えさせてくれます。もし出てこなかったらそのままピアノ曲としてお楽しみ下さい。もし不幸にもファゴットが演奏を始めてしまいましたら、いろんなリズムや音色を表現すべく四苦八苦しているのをハラハラしながら見守ってください。曲はとっても良い曲です。間違いなく。。。 (T.Seo) |
サン=サーンス
サン=サーンスといえばオーケストラ曲の組曲「動物の謝肉祭」が有名ですが、実はこの曲も当初は室内楽曲として作曲されたようです。サン=サーンスは室内楽曲もかなりたくさんあり、中でも亡くなった年である1921年に書かれたオーボエ・クラリネット・ファゴットの木管ソナタ3部作が非常に秀逸です。しかもこの3曲ともすべて長調で書かれています。伸びやかで迷いの無い曲で、全く濁りがありません。この透明感を出すのは非常に難しいのですが、だからこそ、このソナタもクラリネット奏者の大切なレパートリーになっています。3部作の中でもっともスケールが大きくバラエティに富んだ曲となっています。クラリネットの魅力をうまく引き出しています。透明度の高いシンプルで力強い1楽章、クラリネットならではの跳躍感を感じさせる2楽章、重くかつ繊細な3楽章、スピード感を持った華々しい4楽章。そして最後は、1楽章(冒頭)のフレーズが再現されて静かに終わります。
(Y.Hashimoto) |
/// プログラム | ||
− Members − | ||
梅崎 衣理子(Eriko UMEZAKI) ; ピアノ
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瀬尾 哲也(Tetsuya Seo) ; ファゴット
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永山 愛美(Manami NAGAYAMA) ; ピアノ
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橋本 頼幸(Yoritaka HASHIMOTO) ; クラリネット
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宮木 義治(Yoshiharu MIYAKI) ; ヴァイオリン
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